60年にわたる研究、本当に腰痛に効くの？

医師と患者は、鎮痛剤の使用に慎重なアプローチを取ることをお勧めします。

ほぼ 60 年にわたる研究にもかかわらず、一般的に使用されている鎮痛剤 (鎮痛剤) の短期間の腰痛に対する有効性と安全性に関する確実性の高い証拠はまだ不足していると、 BMJ.

研究者らは、鎮痛薬を相互に比較した質の高い試験が発表されるまで、「臨床医と患者は、鎮痛薬を使用して急性の非特異的腰痛を管理するための慎重なアプローチを取ることをお勧めします」と述べています。

パラセタモール、イブプロフェン、コデインなどの鎮痛薬は、急性の非特異的腰痛の治療に広く使用されています。 しかし、それらの比較有効性に関する証拠は限られています。

この知識のギャップを埋めるために、研究者は、急性の非特異的な腰痛を報告している患者を対象に、鎮痛薬を別の鎮痛薬、プラセボ、または無治療と比較するランダム化比較試験のために科学データベースをトロールしました。

最初の 124 件の関連する試験から、1964 年から 2021 年の間に発表された 98 件のランダム化比較試験を分析に含めました。 これらには、18 歳以上の 15,134 人の参加者と 69 の異なる医薬品または組み合わせが含まれていました。

試験には、非ステロイド性抗炎症薬、パラセタモール、オピオイド、抗けいれん薬、筋弛緩薬、およびコルチコステロイドが含まれていました。 研究者は、検証済みのリスク ツールを使用してバイアスのリスクを評価しました。

関心のある主な測定値は、治療終了時の腰痛強度 (0 ～ 100 ポイント スケール) と安全性 (治療中に有害事象を報告した参加者の数) でした。 各試験開始時の参加者の平均疼痛強度は 100 点中 65 点でした。

研究者らは、プラセボと比較して、筋弛緩薬トルペリゾン、抗炎症薬アセクロフェナクと筋弛緩薬チザニジン、および抗けいれん薬プレガバリンによる治療後の疼痛強度の減少（約25ポイント）のエビデンスの信頼性が低いまたは非常に低いことを指摘した.

筋弛緩薬のチオコルチコシドや抗炎症薬のケトプロフェンなどの 4 つの医薬品では痛みの強度が大幅に減少 (約 20 ポイント)、 -炎症薬のアセクロフェナク、エトリコキシブ、ケトロラック、およびイブプロフェンとパラセタモールを含む3つの薬のわずかな削減（5〜10ポイント）。

信頼度が低い、または非常に低いエビデンスは、これらの薬剤のいくつかの効果に違いがないことを示唆しています。

研究者らは、プラセボと比較して、トラマドール、パラセタモールと徐放性トラマドール、バクロフェン、およびパラセタモールとトラマドールを併用した場合、吐き気、嘔吐、眠気、めまい、頭痛などの有害事象の増加について、中程度から非常に低い信頼度の証拠を指摘しました。 信頼度が中程度から低いエビデンスは、これらの医薬品が他の医薬品と比較して有害事象のリスクを高める可能性があることも示唆しています。

この研究では、重篤な有害事象や治療の中止、投薬クラスの二次分析など、他の二次的アウトカムについても同様の信頼度が中程度から低い証拠が見つかりました。

これは徹底的な文献検索に基づく包括的なレビューでしたが、研究者は、含まれているほとんどの研究がバイアスのリスクに関連する懸念を持っていたことを認めており、他の制限とともに、調査結果に影響を与えた可能性があります.

「急性の非特異的腰痛に対する鎮痛薬のレビューでは、痛みの強さと安全性への影響についてかなりの不確実性が見つかりました」と彼らは書いています. そのため、臨床医と患者は「鎮痛薬の使用には慎重なアプローチを取るようにアドバイスされている」と彼らは述べています。

質の高い研究が発表されるまで、これ以上のレビューは必要ない、と彼らは付け加えた。

参考文献：「成人の急性非特異性腰痛に対する鎮痛薬の有効性と安全性の比較: 系統的レビューとネットワーク メタ分析」マイケル A ウェヴェージ、マシュー K バッグ、マシュー D ジョーンズ、マイケル C フェラーロ、エイダン G カシン、ロドリゴ・RN・リッツォ、ヘイリー・B・リーク、アマンダ・D・ハグストロム、サウラブ・シャルマ、アンドリュー・J・マクラクラン、クリストファー・G・マー、リチャード・デイ、ベネディクト・M・ワンド、ニール・E・オコンネル、アドリアーニ・ニコラコポロウ、シオバン・シャブラン、シルビア・M・ガスティン、ジェームズ・H・マコーリー2023 年 3 月 22 日、 BMJ.
DOI: 10.1136/bmj-2022-072962

資金提供: ニューサウスウェールズ大学